絶対やりたい役のオーディションは緊張するし
時にはそのプレッシャーは半端ない。
 
もし、オーディション中にセリフがつっかえたり
間違ったりしても絶対に止まらないで
そのまま何もなかったかのように
(バレバレだけど、笑)
止められるまで続ける事は基本中の基本。 
 
失敗からリカバリーする能力を見てもらえれば   
キャスティングディレクターに認められる。 
 
途中で上手くいってないと感じても  
止まらないで軌道修正して行く。    
オフバランスになっても立て直す。
 
「部屋に入る前から出て行くまで全てが演技だから。」

マネージャー(日本の事務所のような存在)
に今までに何十回も言われたアドバイス。
 
「役で部屋に入り、役のまま挨拶しろ」と。
 
そうする事で失敗率が緩和される事もある。
何故なら入室以前に準備し終わり
なりきってから入室するからである。
 
これは瞬時に部屋の中でカメラの前で
キャスティングディレクターの前で
自分を切り替えようとするよりも
ハードルが低くてやり易い。
 
偉そうなキャラや暗いキャラで
挨拶しては失礼だなんて
思ってはいけない。
 
それは気に入ってもらえたり
役をもらってから後から
いつでもフォローできるからだ。
 
友達のクリスが今年オスカー主演女優と共演した
準主役のオーディションをしていた時の事。
 
彼女の役は誘拐犯の極悪人。
リアルに犯人キャラで全てを通したそう。
 
しかし何度目かのオーディションで
ディレクター達は不安になった。
こんな狂人の様な人と実際に撮影が出来るのか。
 
そしてついにディレクター達は彼女に
いつも本当にそんなキャラなのかを尋ねたらしい。
それで彼女は普段の優しい素に戻り
めでたく役をゲットしたそう。
 
同じオーディションは二度とないし
何が起こるかわからない。
 
緊張するけど、時には逃げたくなるけど
やっぱりオーディション全ての行程は楽しい。

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